ですの誕生


「です」の成り立ちについて、僕は何の疑いもなく上のように思っていたのだが、辞書には『「です」の語源ははっきりしないとある。


以下引用
goo辞書『デジタル大辞泉(小学館)』
[補説]未然形は活用語の終止形にも直接付く。3は終止形だけにみられる用法で、各種の語に付く。「です」の語源については、「で候」「でおはす」「でございます」「であります」など諸説ある「です」は室町時代以降の語で、能・狂言では、大名・奏者・鬼・山伏などの名のり言葉で、近世では、男伊達 (おとこだて) ・遊女など限られた人物、特殊な場面に多く用いられる言葉であった。一般に丁寧語として使われ、諸活用形を用いるようになったのは江戸末期・明治期になってからである。

エキサイト辞書『三省堂 大辞林』
(1)連体形「です」は,助詞「のに」「ので」などに連なる場合にだけ用いられる。 (2)「です」の語源については,「でそう(で候)」説,「でござります」説,「であります」説,その他があるが,まだ定説化されたものはない一 の「です」は,明治以降,次第に一般に広く用いられるようになった。 (3) 形容詞の終止形に付く「楽しいです」「おもしろいです」は現在かなり広がっているが,多少ぎこちなさも感じられる。一方,それに終助詞を伴う「楽しいですね」「おもしろいですよ」などは普通に用いられる。
以上引用


「諸説ある」、「定説化されたものではない」とことわり、挙げられているのは、

  • 〜でそうろう(で候)
  • 〜でおわす(大辞泉のみ)
  • 〜であります
  • 〜でございます

の四つ。このうち、「〜でおわす・〜であります・〜でございます」の三つは、同じつくりだ。

「〜でした」はこう。



「にほんごの本」はレダン日本語教室(ヤンゴン)が運営しています

error: 引用するときは引用元を明記してください。 レダン日本語教室