高速バス

ぷしゅうっとバスのドアが閉まり外気と町の喧騒が遮断されると、いつも不思議な感覚におちいる。日常と旅の境目に線を引くとしたら空港よりもこの瞬間だろう。飛行機に乗り込むときよりもずっと強く帰国を実感できる。ソウル市内から仁川空港まで、密閉された車内から見える風景はひどく無機質で殺風景なものであるけれど、その現実感のなさはいまの自分にちょうどいい

ソウル―仁川 2010年2月

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